今回は「構成止まり」で没になりかけてたお話。


小学生の頃、年に1～2回「社会見学」という催しがあったと思う。
飲料水の浄水場やら下水処理場やらの施設を見学して学ぼうみたいな趣旨だったと思うが、
今思い返すとアレはアレでなかなか人間形成の役に立ってるんだなーと、最近改めて感心した。

蛇口をひねれば水が出てくるのにはちゃんとわけがあるし、用を足して流れ去った物にも辿り着く先がある。
そういう意識を潜在的に植え付け、何らかの敬いを持たせることに寄与していたんではないか、とね。

・・・・・・で、それがどうしたと言うのか。


社会見学のススメ
単刀直入に言うと、後衛しかやったことがない人は前衛を知った方が良い。
逆に、前衛しかやったことがない人は、後衛を知った方が良い。
そういう話である。

ちょっと考えればすぐ分かることなのだけど、弱体魔法を唱えられるのは後衛である。
――が、弱体魔法の効果を体感できるのは前衛(主に盾)だ。
状態異常を頻繁に喰らうのは前衛だが、直せるのは後衛である。
無論状態異常を直して欲しいのも前衛だが、ナ系を唱えるプロセスを前衛は知れない。

つまりこのゲーム、自分の起こした行動の行く末を自身で感じることができないことが多いのだ。


殴るジョブをやらなければ暗闇の恐ろしさを知り得ないだろう。
あれらはマイナス効果のマドリガルに相当し、ジョンとスナリンを外されるような損害を被る。
だが唱えたことがなければ分からないだろう。
キャスト・リキャスト共に無駄に長く、消費も地味に多いブライナという魔法のことを。

詩人を意識しなければ分からぬままだろう。
ナイト等を含むパーティでのバラードの歌い方なんかは。

盾をしなければ分からぬだろう。
デモニックハウルやホラークラウドを貰った時の空蝉リキャストの悲惨さを。
あれ多分スロウ+50％くらいある。マジでやばい。宇宙ヤバイ。

盾になって初めて身に沁みるだろう。
素早く、欲を言えばMNDorINTブーストされた弱体魔法のありがたみを。
暗闇の術:弐orΔIM60※のブラインで敵命中-15％、ΔIM60ブラインIIで20％
一般的なスロウ(+15％程度)で空蝉:壱がギリギリ中断されず詠唱可能、エレジー(50％程度)では余裕
一般的なパライズで10％強の確率で行動不能に、MAXで25％
※この場合ΔIMとは自INT－敵MNDのことを指す

白や赤をやらなければ気にならないだろう。
ヘイストやその他魔法のリキャストのこと、またMPをうまく使うためのルーチンを。


――と、挙げだせば色々と出てくる。
とはいえ、うちの読者さん達なんかは言われなくても分かってそうな気はする。
でも野良系のコンテンツなんかに参加するとそういうことも言いたくなっちゃうわけで、
おそらく、そのことも読者さん達の同意をいただけそうな気もする。

「お前一回盾(後衛)やってみろよ」
そう言いたくなる人達には、きっと台詞の通り社会見学が欠けているんじゃあないだろうか。

まあ酷く当たり前の話なんだけども。
なんだかこれ以上突っ込むと痛くもない腹を探られそうなので止めておこうか。

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